ローズコレクション

ミステリューズ

フランスでは直立性のフロリバンダとして扱うミステリューズ。日本の気候では枝がより伸長し、するっと2メートルぐらい伸びるのでつるバラ仕立て向き。

香りも良く、花弁は多くないですが深い赤紫色の花弁を日陰で見ると、はっとするほど美しいバラです。高温になると赤味が増えるようです。ステムは長めなので切り花にして楽しめますが、香りがいい分、花もちはあまりよくないのが少し残念。

株が充実してくると房咲きになり暖かい季節はほぼずっと咲いている印象です。蕾は枝先に繰り返しつき、株元にはまったく咲かないので、なるべく横に広げるようにして花数を増やすことをお勧めします。

蕾があがるときに体力を消耗して黒点病がでやすいので追肥しています。つる性質だけど四季咲きだから意外と大食漢のバラですね。伸長力は旺盛なので枝を樹木に絡めたり、フェンスにしたてると華やか。

でも2010年以降に作出されたバラと比較すると弱く、手がかかる。葉が薄い。薬剤、虫対策、もっと楽にそだてられるバラがあるよねって思っちゃう。カイガラムシがめちゃつきやすく、トゲが大きいから取りにくい。

成功体験をしてほしいバラ初心者にはおすすめしないかな。

育てた印象はオデュッセイアと同じ「ヒョロガリ」タイプ。半日蔭に植えているため伸長力を発揮して明るいところへ伸びていくようです。

斜めに成長していく傾向があるので、仕立てに悩み・・・結局、冬に高さ80センチぐらいで強剪定してコンパクトに仕立てています。その結果、翌春は蕾の大きさが一回り大きくなり、花も大きくなりました。

株元が寂しくなるので、背高の宿根草やアジサイなどでで足元を隠してあげるとお庭が整います。

2012年 / シュラブまたはフロリバンダ / フランス / ドリュ / 丸弁咲き / 返り咲き / 強香 / 中輪 / 樹高 1.5m

下の写真は強剪定のあとの開花 
するすると昇る素直なツルバラです