ローズコレクション

アイスバーグ

「アイスバーグ」はフロリバンダとして誕生し、のちに「つるアイスバーグ」が派生しています。樹勢が強く、照り葉は丈夫で、花付がとてもいいので満開になると見応えがあります。トゲが少ない点や、ステムが長いところは四季咲き・一季咲き共通です。

四季咲きのアイスバーグは、放っておくと樹高2メートル以上になります。花が大きく房咲きになる割に枝が細く、雨がふると花頭が重すぎて思い切り下がってしまうので、フェンスやトレリスに留めて支えてあげましょう。(大きくなるにつれ、この傾向が顕著です)

育ててみた感想です。
花つきが良すぎて枝だらけになりやすので、こまめな花殻きりや枝の切り戻しをします。切ってもすぐに伸びてくる印象です。

病気に強いとは言えないけど弱いともいえない。黒星病は毎度でてきましたが、葉が落ちないんです。黒星病のまま花を咲かせています。膝を擦りむいたままサッカーしてる男の子みたいなバラ。

花芯の黄色にひかれて害虫に愛される傾向があります。ルリマルノミハムシという、黒くてよくジャンプするノミのような甲虫と、アザミウマ。いつみても虫が花芯で溺れている姿があったような。

枝が分かれるところにカイガラムシも付きやすい。でも、どちらも株にたいしたダメージをあたえないので、いくつかの花がやられてしまっても、それ以上に花の咲く力が強いです。そういう点で、初心者向きのバラだと思います。

1958年 / ドイツ / フロリバンダ / 四季咲き / 微香 / 中輪