バラの病気・害虫対策

ルリマルノミハムシの駆除

いつも同じお店で買ったバラを植えていたアトリエの庭。ある日、違うお店の花苗を植えたところ、バラ庭4年目にして見たことがない真っ黒な虫が大発生。それがルリマルノミハムシ。

ルリマルノミハムシって、どんな虫?

ルリマルノミハムシは3~4ミリほどの黒くてツヤがあり、丸みのある甲虫です。つかまえようとするとノミのようにビョーンと飛びます。蕾をかじり、花粉を食べるのでバラへの被害が大きいです。蕾をボロボロにするものの、意外なことに卵を産みつけたりはしません。卵は地面に産み付け、高温になると地中から孵化してやってきます。

幼虫を木酢液で叩きのめす

補殺が一番ですが、すばしっこくて補殺が難しい!たくさんついてしまった時は花殻ごと切ってビニールなどにとり、捨てましょう。甲虫なので殺虫剤で殺せますが、益虫も被害にあうので私は殺虫剤は使わないようにしています。

代わりに1カ月ごとに木酢液を1000倍に希釈した溶液をバラの根本に、水たまりができるぐらいひたひたに撒きます。これで幼虫がかなり叩けます。木酢液は微生物の成長促進を促すので植物に影響がありません。他に、枯れ木病などの細菌類の予防にも役立ちます。

余談ですが、木酢液は少量でも独特の臭いがあり、ノラ猫が寄ってこなくなります。道路や玄関などに犬が糞尿をするスポットなどに原液をスプレーすると近寄らなくなります。

予防にもなる補虫シート

ルリマルノミハムシは花芯の色に反応してジャンプしてきます。そこで、地面の近いところに黄色の補虫シートを貼って、ここでつかまえます。アブなどの怖い虫もかかりますので、庭づくりが安心してできるようになる利点もあります。

このシートは春先の出始めには効果がありますが、大量発生時には向かないです。春先はまだ寒さが残り、虫の動きも弱く、低いところでキャッチできますが、暖かくなるとルリマルノミハムシは忍者のようにシートを超えて飛びまくります。アザミウマなどの他の虫はしっかりつかまえてくれますけどね。

大量発生を防ぐオルトランDX

この虫に悩まされた経験から、予防が一番効果的です。甲虫類を増やさないために、3カ月に1度はオルトランDXを撒き、あらゆる幼虫をたたいておくことです。根切り虫やカミキリのような甲虫もあわせて駆除できるので、バラのため、お庭の植物のためにやっておくことをオススメします。

忘れず、鉢植えにもオルトランをあげてくださいね。植えっぱなしで放置していたジャスミンの鉢を、他の花に植え替えしようと掘り出したら、綺麗に等間隔にサークル状にコガネムシの幼虫が7匹も育ってたことがありました。鉢は盲点ですが小さな鉢でも6~7匹も産み付けられているんです。コガネムシは蕾を半分まるっと齧りとり、花が断面になってしまいますので、ルリマルノミハムシといっしょに駆除しましょう。

有機栽培にも限界があって、コガネムシとアブラムシはオルトランで抑えています。限界がありますからね。

余談ですが、気温35度を超えたあたりからルリマルノミハムシ、めっきり庭でみかけなくなりました。・・・もしかして暑さに弱い?気が付いた方いらしたら、ぜひ教えてください。