球根植物の育て方

クリスマスローズの育て方

クリスマスローズはバラ庭へ植えるのに相性がよい庭植え植物です。今回はクリスマスローズのお手入れについてまとめました。

クリスマスローズの毒性

クリスマスローズはキンポウゲ科の球根植物。
ヘルボルスというラテン名はギリシャ語で「殺す食べ物」という意味。葉茎や根にヘルブリンという強い毒があることで知られています。

気を付けていれば口にいれることはありませんし、ちょっと触ったぐらいでは腫れたりすることはありませんが、葉のギザ葉による擦り傷が赤く腫れたり、子房の種とりの際に未熟な房からでる汁に触り水泡ができるなど、実害もあります。手袋をして作業すれば安心です。

この毒を活かして、バラの根元に植えれば害虫からの根きり食害を阻む役目をします。夏場はバラの葉影で休眠できるのでクリスマスローズにとってもバラの根本は居心地がよい場所になります。

クリスマスローズの開花

12月に咲きはじめるニゲル、3月に咲きはじめるオリエンタリスなど、冬から春にかけて開花します。4月~5月には種をたくさん抱え、種を土に弾けさせたあと、花茎は枯れていきます。

クリスマスローズの剪定の仕方

クリスマスローズの剪定は、花茎と旧葉の切り取り作業です。花茎は根本から5センチぐらい上で切り取ります。また、横に寝ている外側の葉や、ゴワゴワしている古い葉もこの時にいっしょに切り取ります。横に寝てしまった葉は役目を終え、取り除くことで日当たりや風通しがよくなり、中央から新しい葉がでて株の更新が行われます。

剪定と追肥はセットで!

新しい葉がでてくるためには、栄養が必要です。葉取りの剪定作業のあとは必ず追肥をします。梅雨入り前に、枯れた枝や葉を取りのぞき、カビが生えないように株元の掃除しておきます。

  • 開花期:1~3月
  • 植え付け:10月~3月 秋から春まで
  • 肥料やり:10月~4月 秋から春まで有機肥料
  • 種まき:5~6月
  • 葉取り作業:6~7月 夏前に古い葉をとる
  • 休眠期間:7月~9月 月に1度液肥をあげる

葉取りのコツ
茎を残して葉の付け根を折る、または切ります。ひと月ほどで茎は枯れて棒状になるので、それを指でゆっくり回転させながら抜くと、根元を痛めずに古い葉を取り除くことができます。

夏の点検とメンテナンス

7月になったら、梅雨後の株元の点検をしましょう。新しい葉が夏日を遮る役目を果たしていると思います。株元に、春に剪定した花茎や葉茎の枯れた棒があれば取り除きます。

8~9月は休眠しているので月に一回、液肥をあげましょう。葉水をあげたり、寒冷紗をかけるなどして、葉焼けや葉ダニを防ぎます。

秋になったら追肥をしよう

10月になり、気温が低くなってきたら、追肥をします。花芽がつくられていきますので、追肥は月に一回、花が咲き終わる4月まであげます。

いかがでしたか?
大好きなクリスマスローズの話、書いてて楽しい~。しっかりお世話をして、春先に咲いてくれるのが楽しみですね!