ブーファン・ディスティチャ
日本でもあまり流通していない鑑賞植物、ブーファン。南アフリカのケープ州域に生息する、不思議な形状の植物です。ボウリングのピンのような姿をした株から、やや波打った細葉が扇状に育ち、花が咲くには十年以上もかかかると言われています。めったに咲いているところには遭遇できない超レアなブーファンの花、運よく開花をみることができました。
独特の甘い香り、美しい花様
アマリリスのように葉がでてから蕾があがるのではなく、葉が枯れた株から突然蕾が天に向かって育ちます。そして、たくさんのレモンイエローの小花が咲き始める・・・ 信じられないほどいい香り!今まで経験したことがない甘くて優しい香りです。
ブーファン、サバンナの旅に出る
ひとつひとつはネリネのような、繊細な花ですが、これがどんどん伸びて、左のようなボール状に。ポロリと茎からとれて、サバンナを風に吹かれて転がり、先端にできたタネがこぼれていく。なんとも風来坊な植物です。ちなみにブーファンというのは「雄牛殺し」という意味だそう。獰猛な雄牛が死んでしまうほど強烈な毒をもっています。天敵から身を守るためにでしょうか、球根植物はスイセンやクリスマスローズなど毒がある種類がホントに多いですね。