バラの剪定・誘引

蕾がつかないブラインドシュートの処理

バラを育てるようになると必ずきく「ブラインド」について、対処方法をまとめました。

ブラインドってなに?

ブラインドとは、バラの成長エネルギーを迂回させ、バラの花をつくることができない障害花芽の発育がとまること=成長点がなくなった葉だけの枝になる状態です。

シュートの先端の成長が止まって縮れてしまうケース。
あるいは、脇芽がちょこっとでたところで止まる=出開きなどが代表的なブラインドです。

なぜブラインドになるのか

ブラインドは葉と幹の成長には問題がありません。花芽の成長がとまるだけです。
原因は日照不足や温度不足に加えて、体力温存だともいわれています。

寒暖の差
春先の気候は不安定です。
都心部でも3月に大雪がふったりするので、急激な寒さできゅっ!と成長が止まってしまうようです。

光合成不足
梅雨の時期も要注意です。
大雨のため日照時間が少なかったりする場合もなりやすいです。近頃の天候はほんとうに極端で、1週間以上雨の日もありますから、危ないです。

栄養不足/体力セーブ
夏は旺盛にシュートがでてきますが、暑すぎる日が続くとブラインドになりがちです。西日があたる場所にある地植えのバラでたまにみかけます。また、鉢植えで根づまりを起こしている株でもブラインドが起こりやすいです。

ブラインドの対処方法

フリーズしているシュートにはショック療法が一番。
成長が止まった部分を摘んで、刺激を与えましょう。頭頂部をピンチすると、その脇から新芽が伸びて蕾をつけてくれます。ブラインドシュートもピンチをうまくつかって、花芽枝の成長をコントロールしちゃいましょう。
出開きも、手で摘み取ります。とくに、根本近くの出開きを残しておくと、雨の跳ね返りで黒星病になったり、風通しが悪くなってうどんこ病にかかったりと、いいことがありません。
古枝なためにブラインドを起こしているものがあれば、根元から切り落とし、新しいシュートがでるのを促します。
いかがでした?
私の経験では夏にブラインドがでやすいです。ブラインドかなと思ったら、樹形を整えながら剪定のついでに切っています。病気じゃないので、神経質になりすぎなくても大丈夫です。