アブラハム・ダービーはイギリスの産業革命の偉人から名づけられたそう。どんな人か多くの日本人は知らないと思いますが、多くのバラ好きはしっている銘花。
アプリコットイエローのやわらかい花は咲き進むとピンクに染まり、カップ咲きの大輪は華やかです。 優しいフルーツ系の香りがします。
シュラブ樹形で成長旺盛、細枝は柔らかくしなやかで「長く伸ばしてつるバラとしてオベリスクなどに仕立てられる」と本で読み、実際に巻いてみましたが、案外しならなくて折れてしまったので、現在はオベリスクに留めるだけにしています。

花は中輪のシャローカップです。 ポツリポツリと良く蕾がつきますが花もちはあまり良くないかな。あっさり蕊が開いてはらはらと散る印象です。
うどんこ病はかかったことがないけれど、繊細な葉の質感からみても、昨今発表されたモダンローズと比べて黒星病にはあまり強くないです。
陽あたりのよいばしょに植えるとオレンジ寄りになり、半日蔭で咲くとピンクが濃くなる、 気温に対してセンシティブなバラだと感じています。 秋バラのほうが多弁で真ん中がクシュっとなります。愛らしい杏系バラです。
1985年 / イギリス David Austin / シュラブ / 四季咲き / ロゼット咲き / 中輪 / 強香 /樹高 1.5m