球根植物の育て方

ヒヤシンスの育て方

ヒヤシンス!
香りが素晴らしい球根植物です。
ヒヤシンスは球根そのもののに栄養分や水分を溜め込むことができるため比較的丈夫な植物です。

今回は、ヒヤシンスの地植えについて、まとめました。

ヒヤシンスってどんな花?

ヒヤシンスは地中海沿岸地方原産のユリ科の、球根植物です。春先に蕾の集まった茎を伸ばすと、下から順に花が開いていきます。花は2週間~1ヶ月ほど長く楽しめます。地植えしても大暑性・耐寒性に優れ、花後も植えっぱなしで翌年も花を咲かせます。

  • 開花期:2~4月
  • 植え付け:9~10月
  • 堀りあげ:開花後の5~6月
  • 肥料:1~3月

原種のローマン・ヒヤシンスは多茎で分球しやすいのですが、国内ではあまり流通していません。私たちが知っているのはオランダ人によって品種改良されたダッチ系ヒヤシンスです。

ヒヤシンスの植え方

球根が店先にでまわる秋に、日あたりのよい場所に植えます。明るい半日蔭でも育ちます。土は、花苗を植える土なら問題なく育ちます。球根を寄せ植える時は、球根2つ分間隔をあけて植えると花がぶつかりません。

球根の頭がちょっと土がかぶるぐらいに植えます。水やりは自然の雨にまかせて大丈夫です。鉢植えの場合は土が乾いたら水をあげます。

花が咲かない!?
ヒヤシンスは寒さに当たらないと蕾ができません。室内管理の鉢は、冬の間は外の寒さにあてましょう。

花が終わったら

花が終わったら花殻をとって、茎と葉だけの状態にします。そしてお礼肥をあげます。液肥が手頃ですが、バラ用の有機肥料でも兼用できます。来年にむけて、光合成させながら疲れた球根を回復させましょう。

葉茎の切り口に注意
ヒヤシンスの切り口からでる、ベトベトした汁には蓚酸(しゅうさん)カルシウムという毒成分が含まれています。人によって、触ると痒くなる場合があります。

ヒヤシンスの堀りあげ

葉が枯れて休眠に入ったら、鉢植えを雨のあたらない場所に移して管理します。鉢植えの場合、3年に1度ぐらいの間隔で土替えが必要です。球根を掘りあげて葉茎をとり、ネットなどに入れて風通しのよいところで球根を保管します。秋になったら新しい土を鉢にいれ、球根を植えましょう。

ヒヤシンスの植え替え

冬になると蕾のあがったヒヤシンスの鉢が花屋さんに出回りますが、植え替えはNG!開花前のヒヤシンスの根1本は、蕾のひと芽とつながっています。根が傷つくと、その1輪が枯れてしまいます。蕾や開花中は花を楽しみ、花が終わってから植え替えします。

ヒヤシンスの育て方、いかがでしたか?
昨年、球根の植え方を2通り実験してみました。
浅く植えて頭がみえるように植えた場合は、大きく立派な花が咲きました。球根1つ分ほど深く植えた場合は、小さめの花が咲いて、土の中で分球していました。偶然なのか?よくわからなかったので引き続き、来年も観察していきます。