バラの育て方, アトリエだより

病気に強い!耐病性のあるバラ

今回は、原種系の丈夫さと美麗さを兼ね備えた、耐病性のあるバラをまとめました。

オールドローズ系で耐病性のあるバラ

オールドローズの中でもランブラーには野生の趣があり、無農薬でも元気に育つものが多いです。他に「フェリシテ エ ペルペチュ」「アルベリック バルビエ」、「群星」も病気に強い品種です。

ウェディング ディ
(イギリス / ランブラー)
花芽はアプリコット、開花するとクリームから白に。暗く光沢のある葉に白さが美しく映えます。大きく茂るのでパーゴラ向き。
サンダース ホワイト
(イギリス / ランブラー)
純白半八重のロゼット咲き。結実しやすいので実も楽しめます。細いステムがしだれて花房が俯く様子が美しい。フェンスやパーゴラ向き。

メイアンで耐病性のあるバラ

ホワイト ノックアウト
(メイアン / フロリバンダ)
「ノックアウト」シリーズのバラはどれも耐病性が高いです。細かい枝にも花がつきます。
2011年米ローズヒルズINTシュラブ部門金賞。
アルバ メイディランド
(メイアン / シュラブ)
半つる性の修景バラ。平咲きの小輪が房前になって繰り返し咲きます。樹高3mにもなるので、フェンス仕立てに向いています。

コルデスで耐病性のあるバラ

コルデスのバラは耐病性に優れた品種が多数あります。下記の他には「マリー・ヘンリエッテ」「ノヴァーリス」「ラリッサ・バルコニア」などオススメです。

デュエット バルコニア
(コルデス / フロリバンダ)
剣弁高芯咲きの中輪で房咲きになります。樹高は高くならないので、鉢植えで育てるのに向いています。バルコニア・シリーズの「ラリッサ・バルコニア」は丸弁ロゼット咲きです。
ウエディング ベルズ
(コルデス / ハイブリッドティ)
剣弁高芯咲きで大輪。樹形がまとまった木バラです。樹勢がよくしっかりとした枝の先に大きな花をつけます。
クリスティアーナ
(コルデス / つるバラ)
外弁は白、中は青みがかったピンク色のカップ咲き。中輪ながら香がよい繰り返し咲きのつるバラです。成長がゆっくりなので伸びすぎないのもいい。
フロレンティーナ
(コルデス / つるバラ)
濃赤色で中輪カップ咲き。古枝にも花をつけます。赤系のバラで耐病性に優れた珍しい品種。アーチやトレリスに。2016年 ADR受賞 他多数。

イングリッシュローズで耐病性のあるバラ

ザ ウェッジウッドローズ
(デビッド・オースティン / シュラブ)
四季咲き性でティーやフルーツ、ミルラの香りの中大輪のロゼット咲きです。とても剛健で3メートルほどに枝が伸びるのでトレリスや広い壁面やフェンスに向いています。
ジェントル ハーマイオニー
(デビッド・オースティン / シュラブ)
ティーやフルーツが香る、オールドローズの雰囲気のバラ。雨の痛みにも強く、樹形はやや横張り気味に広がります。アーチやオベリスク向き。

その他で耐病性のあるバラ

キャメロット
(タンタウ / つるバラ)
薄桃の花弁に濃桃色のスポットの、個性的な花色。トゲは少なめで花つきがよく、アーチやオベリスク仕立てに向いています。フェンスに仕立てても綺麗。
アルテミス
(ハンス・J・エヴァース / フロリバンダ)
アニスが香る、オールドローズの雰囲気のバラ。ダマスクローズ風のクリームホワイトの中輪で房咲になります。アーチやフェンスに。

ロサオリエンティスで耐病性のあるバラ

近年、作出されたロサオリのバラはどれも耐病性に優れていますが、この2品種はその中でもダントツです。今後、中~大輪種の登場も待ち望んでいます。

シャンペトル
(ロサオリエンティス / シュラブ)
剪定も薬剤もいらないほど、放任で良く育つ中輪シュラブ。剪定しなくても実をつけず、しなやかで短めの花枝に次々と咲きます。夏剪定もいらず、冬剪定で調整すればよい、驚きのバラ。
キルケ
(ロサオリエンティス / シュラブ)
淡いクリームホワイト地に紫がかったピンクのバラ。小中輪のロゼット咲きで房咲きになります。秋は花色が濃くなります。樹勢が強く半つる性、剪定でコンパクトにできます。

いかがでしたか。
歳をとってきてガーデニングが大変に感じる今日この頃、実際に育ててみると病気がでにくい品種は本当に手がかからなくて手入れが楽です。大変だと感じてきたら、品種を変えてみるのもいいかもしれません。また初心者の方は、手入れの楽な品種を導入にして、バラの世界に入られたらいいのではないでしょうか。