バラといっても形はさまざま。
日本での呼び方には簡単なルールがあります。
それは、花びらの名前+花のかたちの組み合わせってこと。・・・剣弁+高芯咲き、丸弁+カップ咲き、というように。
まずは、花びらの呼び名をみていきましょう。
花びらのタイプ
花びらは3タイプあります。左は波状弁、中央は剣弁、右が丸弁です。見たとおりなのでわかりやすいですね。
花のかたち
花形については大きく5タイプあります。
バラ本によっていろいろなまとめ方がありますが、今回は海外の呼び方にならってまとめました。
平咲き
花芯と外弁に高低差がなく、フラットな花形です。横から見ると楕円形をしています。花びら増えるにつれてセミダブル咲き(=半八重咲き・花弁2列8-15枚)やダブル咲き(=八重咲き・花弁3列16-25枚)、あるいはフル咲き(花弁3列26〜40枚)と呼ばれています。
カップ咲き
花芯を包み込むように花びらがカーブし、横から見るとカップ状(聖杯)にみえる花形です。花芯の花びらが密なものをディープカップ、浅めはシャローカップ、花びらが外側にカーブしているオープンカップの3タイプがあります。
ロゼット咲き&クォーターロゼット咲き
フラット咲きよりも多弁で放射状に伸びる花形です。横から見ると楕円形をしています。ロゼット咲きの中でも、花の中央が四つに分かれたような開き方をするものをクォーターロゼット咲きと呼びます。花径の大きなカップ咲きのバラの多くは咲き進むとロゼット咲きになります。
ポンポン咲き
丸みがある小さな花びらがたくさん集まった小輪タイプです。横から見るとボール形をしています。多くが房咲きでもあります。(写真左)
高芯咲き
花芯が外弁よりも高い位置ある花形です。(写真右)花を横から見ると三角形をしています。外側の花びらが巻いて尖った、剣弁高芯咲きはハイブリッドティーやフロリバンダにみられます。
いかがでしたか?
ごく少数のバラは印象が似ている「ダリア咲き」「シャクヤク咲き」「クレマチス咲き」と呼ばれることがあります。バラといっても見ために幅があるんですね~。