ローズコレクション

ローズ ポンパドゥール

かのポンパドゥール夫人が愛した、やや青みのあるピンク。フランスではローズ・ポンパドゥール色とよばれています。そんな花色と、うっとりするような濃厚な香りをもつ四季咲きバラですから、人気があるのも頷けます。

大きな蕾は開花まで時間を要しますが、開くとそれは大きな花が咲きます。咲き始めからロゼット咲きに割れ、中から押し出すように花弁が開きます。デルバールらしい艶やかな表情が魅力です。大輪・強香すきな方におすすめのバラです。


耐寒性・耐陰性はさほど強くないようなので、日向があっているバラだと思いますが、私は夏も冬もよく陽のあたるところに植えたからか、葉が濃いグリーンにならず褪せてしまいます。強剪定にも耐えることから、鉢植えで育てている方が多いようです。鉢の方が猛暑の暑さからも逃がしやすくていいかもしれません。

花径が大きくて花弁が多い品種特有の、太い枝をだします。太くない枝についた蕾は花が小さいので、最初はピンチを繰り返して枝づくりに時間をかけたほうが翌年花がより楽しめると思います。

枝を倒していかないと花がたくさん楽しめないため、広げていくとどうしても全体が横張りになります。地植えする場合は、周りのスペースがとれる場所に植えるほうが管理が楽ですね。

照り葉のしっかりとした葉は、うどんこ病にかかったことはありませんが、黒星病にはしょっちゅう罹患します。ただ、黒星がでても葉を落とさず蕾さえつける底力があります。

香りがよいせいか虫に愛されます。
愛され過ぎて、夏場はスリップスのせいで蕾のまま咲けないこともありましたし、ハエが来ることも。ゾウムシもこの子にべったりになるので、春先は粘着性の虫捕りシートで予防する方法がオオススメです。夏の虫が大発生したら野菜用の薬剤(前日まで食用に使えるモスピラン系)をたまにスプレー散布すればあっという間にスリップスを撃退できます。

Rose Pompadour / 2009年 / フランス デルバール/ シュラブ / 四季咲き / 超強香 / ロゼット咲き / 大輪 / 1.5m やや横張り