ローズコレクション

ファンタン ラトゥール

美しい花様が際立った銘花、だと思います。
フランスの画家、ファンタン=ラトゥールの名前にあった可憐さも素敵です。

やわらかいピンクとロゼット咲きの愛らしい表情、優しい香りの一季咲き。花は5センチぐらいの小さめよりな中輪で房咲きになります。

花はカップ咲きがクオーターロゼットに咲きすすみ、小ぶりとは思えない表情をみせてくれます。シュラブですがするっとよく伸びるので、つるバラとして扱います。一季咲きですが、ぽつぽつと返り咲きも楽しめます。

葉は光沢の少ないやわらかい緑色で花との対比が大変美しい。枝はトゲがほとんどなくて、細く曲げやすいです。人が通る場所でも安心して誘引できます。主幹が木質になると強く曲げると折れるので若いうちに枝を慣らすのがコツかもしれません。

このバラがとても好きで、クレマチスとあわせて植えていました。蕾が濃いピンクで咲くと明るいピンクになるところも愛らしい。小ぶりな中輪でも美しさに魅せられてしまいます。

実は、大樹の下に植えて幹に這わせよう・・と思って植えたところ、梅雨の時の風通しの悪さから黒星病が大発生してしまいました。薬剤を散布しても繰り返し発生。樹木の下は夏の蒸れもバラには辛かったみたい。

その年の冬、陽当たりと風通しのよい庭の東側へ移植しました。みるみる樹勢が良くなり、蕾がたくさんつき枝の成長も著しく改善。毎年、多花なバラになりました。

バラはその子の性質をよく理解して植えないと失敗するなーとつくづく反省。

1900年 / フランス / ケンティフォリア / シュラブ / 一季咲き / 強香 / クォーターロゼット咲き / 4m /