毎月、アトリエではオランダスタイルのフラワーレッスンを教えています。
今月はハーフボールのラウンドブーケでした。ラウンドブーケは一般的な花屋さんでも作られる、ごく基本的なテクニック。
でもオランダスタイルで教えている基本のラウンドブーケは、花と葉あわせて60本以上を使った大きなブーケなんです。
束ねていくと握力もそうですが、女性の手だと重くて持っているだけでも辛くなってきます。これがオランダの花職の基本なんですね。
ステムが60本以上もあると完全な半球ブーケがつくれますが、上達すると花数が少なくても、半球ブーケを作れるようになります。
話変わって。
苦手な方の多い、ツールの使いこなしについて。
ワイヤーがきちんと留められない、捻れないという方、いらっしゃいませんか。実はペンチで根本をただ捩じっただけではしっかりと止めることはできないんですよね。
こちらの写真は、球根植物のアレンジメント。小枝をワイヤーでつないだ土台に、ムスカリの球根を中空に浮くようにワイヤーで留めています。ペンチが使いこなせないと作れない作品です。
実は、バラの誘引でもワイヤーを張る時にペンチの使い方を学びます。誘引のワイヤーがピンと張れることって、フラワーアレンジメントの基礎力につながってるんですよね。
ちゃんと覚えることでできることの可能性が広がるんだなって思う今日この頃です。