バラの病気・害虫対策, アトリエだより

カミキリ虫の食害を防ぐには

庭をみまわっていて、様子がおかしい枝があっという間に枯れてしまうのを見つけたことはありませんか?そんな時はすぐに株下をチェックしてください。カミキリの幼虫の食害にあっているかもしれません。

ゴマダラカミキリってどんな虫?

よく庭でみかけるのはゴマダラカミキリ。産卵は6月~10月まで最盛期。成虫が飛んできて、株下(地際)の樹幹に卵を産み付け、幼虫(テッポウムシ)が幹の芯部を食害すると、付近にオガクズ状のものがたまっていきます。

カミキリがそばに!バラさん逃げてー!

食害を防ぐには

雨後の湿りが乾かない株は表皮が柔らかくなり食害にあいやすくなります。株もとを除草して風通しを良くしておきましょう。有機栽培をしている方は、カミキリが嫌がる「木酢液」をを2週間毎に幹や枝へ散布したり、「草木灰」を根元周りの土に散布するのも効果があります。

枯れてしまったら本当に悲しいですから、日頃から予防しておくと心配も手間も減ります。穿孔害虫殺虫剤「ガットサイドS」を地際から30センチぐらいまで外皮に塗布すると効果的です。

ガットサイドS(1kg)

駆除する方法

カミキリの被害にあったら、ハリガネを穴に突っ込んで幼虫を捕殺するか、キクイムシやカミキリムシ用の殺虫剤を使います。「園芸用キンチョールE」はノズルスプレーは使い勝手が良いので持っていると便利です。

オガクズは見つけたけど穴がわからないこともあります。スミチオンとマラソン剤が配合されている「トラサイドA」を散布して外皮から中にいる幼虫を駆除します。

夏から秋にかけてはカミキリムシだけでなくコガネムシの幼虫もバラを食害します。バラの根を食い荒らされないよう予防もかねて駆除するために、8月~10月までの3カ月間は、毎月1度オルトランを散布すると安心。

子供のころはカミキリもコガネムシも捕まえるのが面白かったけど、バラを育てるようになってからは目の敵。バラには病気も虫もいりません~!

秋のモンクール 色が濃い目です