バラの病気・害虫対策, アトリエだより

3月と4月の開花比較

3月中旬に四季咲きバラが咲いてしまいました。あまりに暖かい日が続いたせいでしょう。でもいつものバラと何か違うのです。記録としてアップしておきます。

3月に咲いたシェエラザード

これは3月に咲いたシェエラザードです。咲いたものの、花色が薄く、花弁が丸まって別のバラのよう。昼は気温20度を超えても、夜は寒いせいでしょうか?元気がないようにみえます。

4月のシェエラザード

これに対して、同じ枝から咲いた、4月のシェエラザードが下の画像です。色が濃く、花弁も開いて香りも強くでています。比較してみると違いが一目瞭然ですね。(右下にみえているのが3月に咲いた花殻です)

長くバラを育ててきましたが初めてのことで驚いています。同じく、3月にバロン・ジロードランも咲いたのですが(写真下)、こちらは白い筋もでて色合いもいつもと変わらず。

3月開花のバロンジロードラン

ただし、蕾の色が黒ずんでいます。寒い日に雨にあたって外側の花弁が縮れてしまうためでした。咲いてしまえば縮れた部分は裏側に回ってしまうので見た目にはわからないのだけれど。

植物は気候に敏感ですからこんなこともあるのですね。自然に左右されながらも、商品として育成努力をしているバラ苗農家さんたちの苦労をこんな時にふと感じるのでした。