ローズコレクション

フランソワ ジュランビル

100年以上愛され続けているフランソワ・ ジュランビル。光沢のある小さな葉とやわらかなピンク色の花をたくさん咲かせます。花持ちはよくないので花殻切りは手間がかかりますが、桜貝のような花びらがハラハラと散る様は愛らしいです。

花は俯きやすく小ぶりな中輪で、りんごのような甘い香り。オールドローズの中でも花形の美しさで人気があるランブラーローズです。

自立しないのでフェンスなどに這わせます。枝は細く赤味があり伸長は旺盛で、ひと枝が7~8メートルほど伸びます。実際には途中で2~3本に分岐して、それぞれが長く伸びるので10メートルを超えていると思います。

トゲは少ない方ですが、猫の爪のようにカーブしているので服をひっかけやすく、刺さると肉がえぐれ結構痛いめにあいます。手袋をしっかりすること!また、通路に植える時には服にひっかけないよう、通行する幅の確保が必要です。

耐寒性があり黒点病には強いですが、蕾や新芽がうどんこ病に罹患しやすいです。対策として、蕾があがりはじめたら液肥をたっぷり欠かさずに、液肥スプレーの葉水をしたところ、うどんこ病はでなくなりました。(もちろん、うどんこ病用の薬剤散布はせずに済みました)うどんこ病は株が充実してくると出にくくなるようです。

ベーサルシュートは旺盛です。
毎年、10本近くシュートがでます。古い枝にも花はつきますが、花数はすくないので更新するタイプのバラのようです。

この画像は株の半分を撮影しているので、反対側にも同じだけ伸びています。数年かけて7メートルぐらいになるのかなと思っていたのですが、実際には1年で7~8メートル伸びています。

翌年の春の開花はこんな感じです。伸びた枝すべてに開花がみられました。

夏にするすると枝を伸ばすので、これを横に留めながら温存しておくと冬誘引の時に枝先が作りやすいです。スペースに限りがあるので、分岐で枝を間引いたり、折り返して開花させたい位置で剪定しています。

枝はとても曲げやすく、多少の無理をしても折れないので、つるバラの誘引作業の醍醐味が味わいやすいと思います。3年たつと枝が固くなり柔軟性は失われますが、枝を更新していくのであまり問題がないように感じています。

1906年 / フランス / ランブラー /Hybrid Wichuraiana / 一季咲き / 中輪 / 中香