バラの殿堂入りをしており、多くの日本人を魅了する大人気のバラです。
クリームとピンクのバイカラーの花、短めの茎にたくさんの蕾をつけます。残念ながら香りはほとんどありませんが代わりに花持ちがとっても良いです。大輪のため、開花すると自重でやや俯きます。
ラージクライミングローズらしく2~3年で大きく育ちます。主枝は太く2~3センチ前後、シュートも1センチぐらい太いものが伸びます。
年に3~5本でるサイドシュートが短期間で1~2メートルほど伸びるので、活かすためには誘引するスペースが必要です。株元も成長すると太く盛りあがるので、植え付けの時は他の植物との間隔や植える場所にも考慮がいります。


病気について。
花は非の打ちどころがないほど美しく、愛しすぎてピエールはブランやルージュも含めて3株も植えちゃったんですが・・・最初の3年間は黒星病がすごくでました。ところが4年目あたりから株が大人になってくると病気がめっきり減り、たまにベニカを散布するぐらいで黒星病がほとんどでなくなりました。
木陰に植えていた時は雨が落ちるせいで病気がでたのかもしれません。風通しのいい場所に移植した株は病気があまりでませんでした。通気性も病気を抑えるコツなのかしら?

他に気づいたことは、花が終わりシュートがでてくる時期は成長のパワーが不足するのか病気がでやすくなるようです。花の終わりには追肥をして葉を落とさないよう体力をつけてあげています。
ピエールでうどんこ病にかかった経験はありません。カイガラムシは結構つきますね。風に吹かれて道路側のバラ全体に付着してしまうのですが、なかなか厄介なので早期に見つけてこまめに歯ブラシで取ってます。

仕立てについて。
5年目をすぎて1枝の長さが3メートルを超えてきたので「2階まで這わせようかな?」と一瞬思いつきましたが脚立にのってメンテするのは面倒なので、地面から1メートルの高さで横に誘引しました。冬の休眠期間に、主幹を2本になるよう剪定し(虫食いのある枝などは落とす)ローフェンスに横に伸ばすように留めています。
春になるとそこから花芽が上にたちあがるので、蕾が♬のように並んでかわいいです。また枝が下向きになると根元のほうからベーサルがでてくるので、どこかで枝を新旧切り替えてもいいかなと考えています。
うっかり間違って枝を切ってしまっても、次々に新枝がでてくれるのでトライ&エラーの多い私にとってはありがたいバラなのです。
1985年 / フランス / クライミング / 返り咲き / カップ~クォーター・ロゼット / 大輪 / ダマスク系微香
