アトリエだより

ジャクリーン・ファン・デル・クルート講演会

ジャクリーン・ファン・デル・クルートさんが全国都市緑化よこはまフェアのデザインを担当し、来日中です。彼女はオランダのキューケンコフ公園や、マンハッタンのガーデンデザインで有名な方です。小柄なのにみなぎるパワーがまぶしいマダムです。

今回の講演では、家庭からイベントガーデンまでスケール の違う場所にどんな風にデザインをしていくのかを、著書から引用しながらたっぷり2時間、話してくれました。彼女のデザインの特徴は、四季折々の植物を楽しめるように植え方や育て方を工夫して、常に何かが咲き、景色のかわる庭づくり!なにより、まず自分の庭に植えて、植え替えせずにチューリップを毎年咲かせることに成功しています。それも、同じ品種を17年間、植え替えなしで開花を得ているそうです。

さらに特徴的なのは、植えっぱなしのチューリップの早咲きと遅咲き球根の開花差によって、春の庭の景色を一新してしまうところ!植え方は超簡単で、咲く時期の異なる3種類の色合わせしたチューリップの球根をシャッフルして植えるだけ。すごく適当に放り投げて、落ちたところに植えるだけです。バラも早咲きと遅咲きの組み合わせによってガーデンの印象を変えていくつくりかたをするので、同じことが球根植物でもできるというのは大変興味深かったです。

会場では球根用シャベルを販売していました。オランダで買っても輸入で買っても4000円以上する高級品です。日本には、まったく同じ形をした左官用のコテ(1000円)があるので、欲しい人はそちらで代用できます。使いがって、とてもいいですよ。