初めてロサオリエンティスのカタログを手に取ったとき、私はまだバラを育てたことがありませんでした。バラを育ててみたいけれど、難しいらしい・・・という認識しかない頃。
そんなとき初心者向きのバラとかいてあるバラをみかけました。それがモンクゥールとの出会いです。

花茎がまっすぐ上向きに花が咲き、四季咲き性でごく淡い香りがあります。花色は、外側が淡いピンク色で中心は濃いピンク色。丸いカップ咲きのままセンターがロゼットの表情をみせます。季節によって桃色が濃くなることも!
春の開花は、外側が薄いピンク、内側がこいベビーピンクでとっても清楚な印象です。花弁は薄くて繊細で雨に打たれると弱いです。小輪系の雰囲気で、他に似ているバラが思いつきません・・・個性的だと思います!

バラの家パンフレット(2013年当時)には中輪表記ですが、カップ咲きの状態が長くて広がらないからかな、小輪といってもいいぐらい小ぶりな印象です。ラ・レーヌ・ヴィクトリアみたいな。
ロゼット咲きに変化する頃は散り始めとなるので、部屋に飾るなら私は咲き始めがオススメです。雨にぬれると花弁が薄いので早めに摘んで飾るのがオススメです。

上の写真は夏~秋の気温が高い時のモン クゥールです。全体的にピンクが濃いですね。
トゲが少なくて直立性のシュラブですが、樹勢が強いので半つるバラに仕立てやすいです。樹高に対して幅は60~70センチ幅に収まるので狭いスペースでも管理しやすいのがいいところ。
照り葉で耐病性にも優れていると書かれています。 植えている環境によるのかもしれませんが、うちでは薬剤散布しないと黒星病が発病します。
でも黒星病がでても葉が落ちない強さがあり、葉が落ちなければ光合成するので花も次々に咲きます。またうどんこ病はでたことがありませんので、総合的にみて耐病性に優れているという表現には同感です。
5年以上育ててきたので、その変化も述べておきます。

茎の根本が3年ほどで木質化して、株の直径が10センチ幅に太くなり、ガジュマルの根本みたいに根株が盛り上がってきました。
オールドローズでたまにみかけますが、モダンローズでも3年かそこらで、こんなにはっきりでてくる品種あるんですね。周りに植えた宿根草が押しのけられております。
左が若い頃(たぶん2013年頃)、右が2018年の同じ株。まさにこの写真をパンフレットをみて新苗を買ったので、バラ初心者だった私はいつまでもこんな感じに仕立てられるんだと思っていました。それがまさかこんなにごっつい子に育つなんて・・!!
バラってつくづく樹木なんだなって思います。
樹高も放っておくと真っ直ぐに3メートルぐらい、するりと伸びます。カタログには樹高1.8mってあるけど、 ロサオリ本店のモンクゥールって3メートルはゆうに超えてますよね?

オベリスクは支えきれず傾いています。ステムは真っ直ぐ上を向くので、上部の花は顔がみえません。枝先が開花の重みで下がってくる感じです。
追記:2019年2月、バラの家本店のモンクゥールは店長さんの手によって綺麗に剪定されたそうです。この後、どんなふうに開花するのか、期待ワクワクです。https://shop.plaza.rakuten.co.jp/baranoie/diary/detail/201902110000/
うちのモンクゥールも2メートルを超えて樹勢が衰えず、 すっごく大きなってびっくりした覚えがあります。 花が見えない高さに咲くこともあって、2017年春の花後に強剪定してブッシュローズの様に切りつめました。切った年は花数が少なくなり翌年春からはサイドシュートが出てきましたが、さすがに10年近く育ってきて樹勢も落ち着き、今では小ぶりの株になっています。
いろいろやってみた結果、樹高を目線より低くしてあげたほうが手入れも楽だし、上向きに咲く花を存分に楽しめそうです。モンクゥールを小さなお庭で管理するには、最初の3年目までに株を適度な高さで段差剪定で仕立てると良いと現在は考えています。
陽当たりのよすぎる場所に植えたことも、うちの子が育ちすぎた要因かとも考えており、やや半日蔭気味の場所で成長を管理した方が扱いやすいかもしれません。他のみなさんはこのバラをどんなふうに育てていらっしゃるのかしら。
モンクゥールはマイ・ファーストローズなので我が子のように大切に育てています。
2012年 / シュラブ / ロサオリエンティス 木村卓功 / モダンローズ / 四季咲き / 微香 / 中輪 / 1.8m
