夏剪定の作業期間に続いて、覚えておきたい「剪定する順番」の話です。東京の気候を基準にまとめています。
夏剪定の基準日
バラは品種によって蕾があがるまでの時間が異なります。剪定から開花まで45~50日は早咲き、60日は遅咲き、と言われています。東京近郊の場合、9月5日を夏剪定の基準日として、遅咲きバラはそれより前に、早咲きのバラはそれより後に剪定を行うと、秋バラの開花バランスがうまくいくようです。(2018年現在)
この考え方をベースに、品種ごとの特性を加味していきます。
大輪・多弁の品種
育てているとわかりますが、花弁の多いバラや大輪のバラは蕾があがるのも開花するのも、とてもゆっくり。開花に時間がかかる大輪系のバラは早めに夏剪定をします。逆に、小中輪で繰り返し咲きが活発な品種は遅めに剪定すれば、開花タイミングが合ってきます。
耐寒性の弱い品種
シュラブやつるバラの中でも耐寒性の弱い品種は、剪定が遅くなると蕾をつけにくいようです。早めの夏剪定+浅め剪定で秋の花をつけやすくなります。
遅咲きバラの剪定
開花に時間のかかる遅咲き品種は、剪定が遅くなると蕾がついても、花が咲く前に寒くなりすぎて開花できない場合があります。早めの夏剪定でリスクを減らしておけば安心ですね。
バラの個性にあわせて
夏剪定をするのは秋の開花を揃えるためで、四季咲きバラを都度切戻して管理してもなにも問題ありません。剪定のタイミングはバラの系統や品種によっても異なりますが、自分の育てているバラの癖をよく観察して、そのバラにあった剪定をしてあげるのがいちばんだと思います。
秋の開花が楽しみです。