球根植物の育て方

クリスマスローズの品種紹介

今回はクリスマスローズについて、お気に入りを紹介します。
バラの休眠時期に庭を彩ってくれるクリスマスローズ、大好きです。

今、開花中で、ニゲル系統は花の盛りが終わって子房が膨らみはじめ、オリエンタリス系は咲き始めました。明らかに開花時期がズレるので、ガーデンハイブリッドとして品種改良していても特徴がはっきりわかります。

ガーデンハイブリッドについて

原種マニアの方もいらっしゃいますが、一般に流通しているのはガーデンハイブリッドと呼ばれる日本の気候に適応した改良品種です。日本ではクリスマスローズと呼ばれていますが「ヘルボルス」が正しい呼称です。欧州などでは、ニゲルのみがクリスマスローズの名でよばれ、他はレンテンローズ(オリエンタリス種)と呼ばれています。ここでは総称のヘルボルスと書きます。

Ice’n’Rose

こちらは、大阪の童仙房ナーセリーから2017年に発売された「Ice’n’Rose」というヘルボルス。紅い蕊が特徴で、かなり濃いめの赤い花弁です。大きく濃いピンク系のヘルボルスには「マダム・ラモニエ」「アンナズ・レッド」「ウィンターシンフォニー」などがあります。

童仙房は、ドイツのホルガー社と提携し、ヨーロッパの華やかで剛健な品種を育成・販売しています。
http://www.nursery-garden.com/

プリマドレス

こちらは、横山園芸が作出した多弁花「プリマドレス」シリーズのホワイト。
繊細なチュチュのような花形が大変美しい品種です。
横山園芸はイギリスのアシュード社で研鑽したのちに日本でクリスマスローズの普及に努めたパイオニア。親子2代でNHK「趣味の園芸」の講師を務めています。横山園芸の改良品種は園芸メーカー・ミヨシから発売されていますので、遠方の方も手に取ったことがあるのではないでしょうか。

こちらのナーセリーの品種は日本的繊細さの極み、チベタヌスの改良品種である「ヨシノ」を代表作として、最近はベランダ栽培しやすい小型種「プチドール」などを育種・販売しています。

パラデニア

有名コレクター、マダム・ラモニエのコレクションから発表された「パラデニア」。上を向いて咲く性質のあるニゲル系のハイブリッドです。開花後期になると顔をもたげてきますが、うちの庭ではがんばって横向きぐらいです(笑)。花弁が尖ったような形状が特徴的で、大きく人目をひきます。

モンテクリスト

ニゲル系のガーデンハイブリッド「モンテクリスト」。
何年も育てていますが、手がかからず、大きくなりすぎない優秀な株です。青みがかった葉色も美しい。

アイスブレイカーマキシ

「アイスブレイカーマキシ」。
ニゲルの面影が強いですが、茎の立ち方はニゲルよりも長く、剛健です。かなり大きく成長します。雪を割るという名前のとおり、寒さに強く、日向に植えても夏場は葉を茂らせて巧みに休眠するのでタフな品種と思います。

育て方についてはこちらをみてね。

クリスマスローズの育て方